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NEC、ローカル5G環境構築を効率化するUPF/MEC統合機器を提供

 日本電気株式会社(NEC)は12月23日、ユーザデータのトラフィック処理を行うUPF(User Plane Function)機能と、AIなどのアプリケーションを制御するMEC(Multi-access Edge Computing)機能を統合した「ローカル5G用UPF(MEC統合版)」を販売開始すると発表した。ローカル5G環境構築を効率化するUPF/MEC統合機器を商品化し、エッジプラットフォーム関連商品のラインナップを強化する。

 同製品を利用すると、UPFとMECを統合しリソースを有効活用することによりローカル5G環境を構築する際の機器導入コストを従来比約19%低減するとともに収容スペースも約1/3削減することが可能になる。さらに、システム構成がシンプルになるため、より迅速なシステム構築も可能となる。また、メモリ/ディスク容量やAIアクセラレータとしてGPUの増設も選択でき、AI利用を想定した高性能化にも対応する。

 近年高まっているエッジコンピューティングやローカル5G導入のニーズに対し、同社はエッジ機器やアプリケーション、ソリューションなどを「NEC Edge Platform」として取り揃える。同製品は、この「NEC Edge Platform」のラインアップを強化するエッジ機器として、商業施設や公共施設、工場やオフィスビルの1フロアといった小規模な範囲でもローカル5Gを導入したいというニーズに応え、導入にあたり初期費用が高額で手間が掛かるという課題に対応する。

(川原 龍人/びぎねっと)

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