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NVIDIAがAI向けの新しい高性能GPU「NVIDIA H100」を発表

 NVIDIAは3月22日(現地時間)、新型GPU「NVIDIA H100」を発表した。

 「NVIDIA H100」では、新しいGPUアーキテクチャ「Hopper」を採用しており、TSMCの4Nカスタムプロセスノードで製造され、FP8で4ペタFLOPS、FP16で2ペタFLOPS、TF32で1ペタFLOPSの性能を実現しており、1チップで1ペタFLOPSを超える性能を実現した(ペタ=1000兆、1000テラ)。

 「NVIDIA」はH100を搭載したサーバーアプライアンスとして、「DGX H100」を同時に発表しており、8つのNVIDIA H100を搭載し、FP8で32PFLOPS、FP64で500TFLOPSの性能を実現する。また、そのDGX H100を32台組み合わせた「DGX SuperPOD with DGX H100」ではFP8で1エクサFLOPSという性能を発揮しており、高い並列処理性能を必要とするAI学習に最適なアーキテクチャとなっている。

 「Hopperアーキテクチャ」の特徴として、「新しいHBM3(第3世代広帯域)メモリへの対応」「新しいTransformer Engine」「コンフィデンシャルコンピューティングのサポート」「新しいDPX命令への対応」「第2世代マルチインスタンスGPU」「第4世代のNVLinkの搭載」が挙げられる。

 なお、GPUの用途はAI学習向けとなっており、グラフィックスの外部出力に利用できるリソースの割合は僅かとなっている。

 「H100」を搭載した製品は第3四半期(7月~9月期)から出荷開始予定。アクセラレータカードや搭載サーバはいくつかのベンダーから提供される予定。

(川原 龍人/びぎねっと)

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