開発・プログラミング

NEC、データを暗号化したまま計算処理ができる新しい秘密計算技術ソリューションを提供

 NECは1月12日、データを暗号化したまま計算処理ができる秘密計算技術において、ユーザの用途に応じて最適な方式を提案できる、秘密計算ソリューションの提供を開始すると発表した。

 この計算ソリューションは、データを暗号化したまま計算処理できる点が特徴。データを乱数で符号化し、3つのサーバに分散して計算することができる秘密分散方式(MPC方式)と、Intel SGXを活用したハードウェアのセキュリティ技術を使用し、サーバ上のセキュアなメモリ空間を利用して計算することができるハードウェア方式の2つの計算方式に対応している。

 MPC方式では、独自の開発支援ツールによって、プログラミングが難しいとされていた秘密計算アプリケーションの開発を容易に行うことができるようになっている。TEE方式では、Intel社・Fortanix社と連携し、汎用性が高く、統計解析や機械学習など幅広い分野で使用されるPythonを用いて、容易に記述することを可能とした。一般に難解とされていた秘密計算プログラミングの記述を容易に行うことができ、Pythonで開発された既存アプリケーションの流用が可能となっている。さらに、データ分析時にお客様が運用しているAIモデルを修正することなく、本ソリューションにそのまま組み込んで使用することもできる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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