セキュリティ情報

情報処理推進機構、2009年のコンピュータウィルス・不正アクセスの届出状況を公開

情報処理推進機構は1月6日、2009年12月および2009年年間のコンピュータウィルス・不正アクセスの届出状況をまとめ、公開した。

2009年のウィルス感染経路について改めて確認すると、2008年よりも巧妙で広範囲からウィルスを感染させる仕組みになっているという。

2009年に起こった主なウィルス感染事象は、(a)改ざんされた企業や個人のWebサイトを閲覧してウィルスに感染する (b)USB メモリなどの外部記憶媒体を介してウィルスに感染する (c)メールの添付ファイルで送られてくるウィルスに感染(「偽セキュリティ対策ソフト」型ウィルス、特定企業を狙ったメールからのウィルス感染) (d)悪意あるウェブサイトに誘導されてウィルス等に感染する などとなっている。総じて、「利用者に気づかれないように巧妙な仕組みで感染させる」という特徴が目立つ。

特にWebサイトの改ざんとUSBメモリを介したウィルス感染については、現在でも猛威を奮っているため注意を必要とするという。

なお、2009年12月のウイルスの検出数は約6.6万個で、11月の約7万個から5.7%の減少している。2009年9月に急増した「偽セキュリティ対策ソフト」型ウイルス(FAKEAV)の検知件数は減少傾向が続き、11月以降ほとんど確認されないレベルにまで減少した。

(川原 龍人/びぎねっと)

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