オープンソース

オープンソースのコンパイラ「GCC 10.1」リリース

GCCは5月7日(現地時間)、オープンソースの多言語コンパイラ 「GCC 10.1」を正式にリリースした。

GCC は「GNU Compiler Collection」の略。C、C++、Objective-C、FORTRAN、Javaなど複数の開発言語に対応しているコンパイラ。現在では、Linuxをはじめとする、さまざまなUNIX系OSで標準搭載されている。

「GCC 10.1」は、GCC 9.1に次ぐリリースとなっており、メジャーアップデートリリース。「GCC 10.1」では、C++20においてコンパイラとlibstdc++ライブラリが強化された。C言語ではC2Xのサポートの準備が行われている。また、コマンドラインオプションとして静的コード解析を行う「-fanalyzer」や不要なnewとdelete演算子ペアを削除する「-fallocation-dce」などが利用できるようになった。その他、「OpenACC 2.6」のサポート強化、ターゲットの強化など、数多くの強化が加わったほか、複数の不具合の修正が施されている。

「GCC 10.1」は、ミラーサイトから無償でダウンロード・利用することができる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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