オープンソース

「kernel 2.6.30」リリース

Linux kernel 2.6.30が6月10日(現地時間)リリースされた。

Linux kernel 2.6.30では、セキュアOS「TOMOYO Linux」がマージされたほか、ログ構造化ファイルシステム「NILFS」が新たにサポートされた。

Linux kernel 2.6.29ではファイルシステムとしてBtrfsがサポートされており、この他ext4ファイルシステムも既にサポートされている。NILFSのサポートにより、ファイルシステム選択の幅が更に広がったことになる。

TOMOYO Linuxは、セキュリティポリシーの学習機能を持ち、設定が容易なセキュアOS。NTTデータが開発に当たっている。NILFSは、スナップショットを取りながら運用できるファイルシステムで、過去のファイルシステムの状態の復元が容易にできる。開発元はNTTサイバースペース研究所。

なお、kernel 2.6.29では起動時にマスコットがタスマニアンデビルに変更されていたが、2.6.30では元のペンギン(Tux)に戻っている。

(川原 龍人/びぎねっと)

[関連リンク]
ChangeLog