オープンソース
AWS、サーバレスコンピューティング向け軽量仮想マシン「Firecracker」をOSSとしてリリース
Amazon Web Services(AWS)は11月27日(現地時間)、サーバレスコンピューティング向けの軽量仮想マシン「Firecracker」をオープンソースソフトウェアとしてリリースした。
AWSは従来はサーバレスサービスを、ユーザごとに専用インスタンスを割り振って提供してきた。しかし、これらのサービスの規模拡大に伴い、収容効率やセキュリティに関して見直しが必要となっていたという。今回発表された「Firecracker」は、KVMを利用した新しい仮想化技術。仮想化されていない環境では、軽量のマイクロ仮想マシン(microVM)を数秒で起動することができ、従来のVMで提供されているセキュリティとワークロードの分離と、コンテナに伴うリソース効率性を向上する。セキュリティに関しては、複数レベルの分離と保護を使用し、攻撃を最小限に抑えることができる。
また、リリース時点で125ミリ秒 (さらに2019年に高速化予定) でmicroVMを立ち上げることができ、一時的なものや短命のものを含む多くの種類のワークロードに適している。メモリ消費はmicroVMあたり約5MiBであり、同じインスタンス上で、さまざまなvCPUとメモリ構成を持つ数千のセキュアなVMを実行できる。
Firecrackerは、GitHubから入手できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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