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富士通、手のひら静脈と顔情報のみからなる非接触の生体認証融合技術を開発

富士通研究所は10月4日、で本人を特定し、非接触で認証できる生体認証融合技術を開発したと発表した。

従来、手のひら静脈認証は、グローバルにおいて銀行ATMや入退室管理、PCなどの個人利用端末へのアクセス管理などで活用されているが、数万人規模の利用者の手のひら静脈が登録されている場合、比較照合を効率的に行うために、カードなど他の情報を入力することでデータの絞り込みを行ってきた。今後、100万人規模の利用が想定される場合、非接触で利用の負担を感じさせない、より簡便な環境での認証が求められる。

今回発表された技術では、カメラを利用して端末操作中に自然に顔画像を取得し照合対象者を絞り込むため、利用者は手のひらを端末にかざすだけでスムーズな決済が可能だという。これにより、IDレスの手ぶらでの決済が可能となるという。

同技術は、2020年度中の実用化を目指して開発が継続されるという。

(川原 龍人/びぎねっと)

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