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ターボリナックス、”David”搭載のデスクトップ向けOS「Turbolinux FUJI」発表、11月に発売開始

ターボリナックスは10月20日、ノートパソコンやデスクトップパソコン向けデスクトップOS、「Turbolinux FUJI (version 11)」を発表した。11月25日に発売開始となる。

同製品は、2003年10月にリリースされ、ターボリナックスの基幹デスクトップ製品「Turbolinux 10 Desktop」の後継製品にあたる。Turbolinux 10 Desktopは、日本語環境に定評があり、Turbolinux FUJIにもこの日本語環境は受け継がれるという。

Turbolinux Fujiの売りは、従来から提唱していたWindowsとの互換性の強化にある。オフィスソフトとして「StarSuite」の最新バージョン8を収録したほか、9月に日本市場独占販売権を発表したWindowsアプリケーションを動作させるWindows互換ミドルウェア「David」を搭載しており、Windows環境で作成したMS OfficeファイルなどをFUJI上で開き、編集などを行うことができる。これにより、100%のファイル互換を要求するユーザーの要望に応える。

また、Windows用ウィルスを検出/駆除するために、ロシア・カスペルスキー社のエンジンを搭載した「Turboアンチウィルス」の収録、暗号化フォルダ機能の実装など安全面での強化や、Active DirectoryにおけるLinux PCの認証管理を実現し、Windows/Linux混在環境において懸念事項となっていたユーザー管理の負荷を軽減するなど、企業への本格導入を見据えた実装を行っているという。

Turbolinux FUJIでは、OS本体とプラグインという新しいビジネスモデルを展開する。これにより、ユーザーは基幹OSであるFUJIを入手すれば、用途に応じてプラグインを足すことによって、自分だけに特化したOSを利用することが可能となる。Turbolinux FUJI発売と同時にプラグイン第一弾としてサイバーリンク社の「PowerDVD for Linux」の提供が決定している。

製品ラインは、「Turbolinux FUJI」および基本機能のみを搭載した「Turbolinux FUJI Basic」の2製品。Basicには、David、StarSuite 8、ATOK for Linux、Turboアンチウィルス、リコー製TrueTypeフォントTLゴシック第三/第四水準などが収録されない。販売価格はTurbolinux FUJIが16,800円(税込)、Turbolinux FUJI Basicが5,800円(税込)となっている。発売開始は2005年11月25日(金)の予定。11月11日(金)から11月24日(木)まで、Turbolinuxオンラインショップにて先行予約を受けつけ、先着1,000名にターボリナックスロゴ入りグッズがプレゼントされる(Basicは対象外)。また、Turbolinux既存ユーザーに対しては、Turbolinux FUJIが優待価格で提供される。

(川原 龍人/びぎねっと)

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