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富士通とシトリックス、仮想デスクトップサービス「VCC」を発表
富士通とシトリックス・システムズ・ジャパンは11月27日、クラウドに関する協業を拡大し、シトリックスが提供するデスクトップ仮想化(VDI)製品「Citrix XenApp」、「Citrix XenDesktop」、「Citrix ShareFile」を活用したクラウド型の「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス VCC」を販売開始すると発表した。
「VCC」は、「Windows 10」をはじめとするオペレーティングシステムに対応したシトリックスのVDI製品「Citrix XenApp」、「Citrix XenDesktop」、「Citrix ShareFile」を活用し、ユーザが業務に応じた様々なオプション機能を選択・利用できる月額制のVDIサービスを富士通がクラウド環境から提供するもの。ユーザのシステム資産は、富士通が運営する堅牢なデータセンターにおいて拡張性やセキュリティを担保された状態で管理され、システム運用における管理業務の負担を軽減する。サービス導入においては、専門知識を持つ富士通の担当者がVDI環境の構築や設定、運用マニュアルの提供を行い、VDI環境基盤の監視とトラブル時の問い合わせ対応を行う運用サポートを提供する。
「VCC」では、ビジネス環境で多用される「Windows 10」に対応し、ビジネスでの利用においても約半年ごとに実施されるOSのアップデートに際してもアップデートに関わる機能拡張を吸収し、既存の業務システムをそのまま利用できる。また、科学技術分野における研究や金融業界における市場分析などで多く利用されるLinuxベースのアプリケーションや、官公庁などで使われるWeb閲覧専用の環境の利用など、Linux OSを活用したシンプルで処理速度が高い機能もVDIで利用できる。
富士通とシトリックスは今後、クラウド分野の協業をさらに拡大し、「Citrix Cloud」と富士通のパブリッククラウドである「FUJITSU Cloud Service K5」を連携させ、「VCC」のサービスメニューをさらに拡充していくという。
(川原 龍人/びぎねっと)
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