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ソニーコンピュータサイエンス研究所、UEI、WiLがAI技術との共生環境を構築する「GHELIA」を設立、簡単に深層学習を教育できる「GHELIA Studio」を開発へ
ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)とUEI、WiLは共同で合弁会社「ギリア株式会社」(GHELIA)を設立したと発表した。第一弾製品として、手持ちのデータをアップロードするだけで深層学習AIを教育できる「GHELIA Studio」を開発し、年内のベータ版公開、来年3月までのサービス開始を目指すという。
ソニーCSLは、UEIが2013年に開発した手書きプログラミング端末「enchantMOON」を契機に同社との連携を開始し、AIに関連した様々な製品開発を行ってきた。そして共同開発の中核となるテーマとして、人間の思考を拡張するハードウェアおよび基本ソフト(OS)、アプリケーション、ネットワークプラットフォームを垂直統合する研究開発を行ってきた。両社は研究開発の結果、機が熟しAI技術をコモディティ化するタイミングが来たと判断し、事業化を決断、WiLをパートナーに加えて「GHELIA」を設立し、世界展開を目指す。
GHELIAは、トップエンドではなくAI領域のロングテールをターゲットとし、あらゆる人々がAIを自分の能力の一部として使いこなせる社会を実現するための製品開発を行う。 第一弾の製品として、一切のプログラミングスキルを必要とせず、簡単に深層学習AIを教育できる「GHELIA Studio」を開発し、本年度中のサービス開始を目指す。「GHELIA Studio」では、手持ちのデータをアップロードするだけで、そのデータを使うとどんな人工知能を作ることが出来るかが提案され、人工知能のタイプを選ぶだけで全自動で学習が開始されるツールとなる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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