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ウィンドリバー、「Wind River Linux 3.0」を発表
ウィンドリバーは3月24日、商用Linux OS「Wind River Linux 3.0」を発表した。
同製品は、組み込み機器開発向けのLinux OS。kernel 2.6.27およびGCC 4.3をベースにした、汎用性の高い開発環境を提供する。X.org、GTK+、GNOME、GStreamerといったマルチメディア、グラフィックおよびHMIテクノロジをサポートするソフトウェアパッケージが搭載されている。また、KVMをベースとした仮想化やマルチコアによるオフロード処理など高度なマルチコア機能も提供しており、マルチコアハードウェアの能力を引き出すことが可能になるという。
Wind River Linux 3.0は、航空宇宙・防衛、コンシューマ、産業、ネットワーク機器、医療を含む各バーティカル市場向けの事前設定済みのシステムプロファイルセットが搭載されている。従来のバージョンでは特定のバーティカル市場ごとにパッケージ化されたものが個別に提供されていたが、Wind River Linux 3.0では、これらを1つのプラットフォームに統合してある。
同製品の他の特徴として、The Linux Foundationの定める「キャリアグレード Linux 4.0 仕様書」に準拠している点、サン・マイクロシステムズのUltraSPARC T2アーキテクチャなど広範なハードウェアプラットフォームをサポートしている点などが挙げられる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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