仮想化技術

ネットワンシステムズ、郡山市役所の職員約1,300名が利用する仮想デスクトップ環境を構築

ネットワンシステムズは6月19日、郡山市役所の全職員約2,000名のうちバックオフィス業務を担当する約1,300名が利用する仮想デスクトップ環境を構築したと発表した。なお、この環境は昨年12月から稼働している。

郡山市役所では従来、物理PC環境で業務を進めていましたが、今回の仮想デスクトップ導入によって職員が取り扱う業務データをデータセンター側で集中管理している。さらに、この仮想デスクトップ環境は全拠点約120か所に順次展開するシンクライアント専用端末のみで利用可能としている。これによって郡山市役所は、PCの紛失・盗難による情報漏えいリスクや、災害や誤操作によるデータ消失リスクを低減することで、情報セキュリティを向上し、より安定した市民サービスを実現している。また、職員のデスクトップ環境を一括管理可能にすることで、運用コストも削減する。

郡山市は、東北第2となる32万人の人口を擁する中核市。郡山市役所では、市民生活を取り巻くICT環境が急速な進展を続けていることを背景に「郡山市高度情報化計画2015-2017」を策定し、「高度情報化の推進」と「情報セキュリティ対策」を両輪で進めている。この取り組みの中で郡山市役所は、厳格な個人情報の保護と情報セキュリティ向上の対策として、職員が利用する端末に業務情報を残さないことで、情報漏えいやデータ消失のリスクを最小限にとどめることができる仮想デスクトップを導入することとした。これに対しネットワンシステムズは、EMC「VSPEX」をベースにした事前検証済みの仮想デスクトップパッケージを提案した。このパッケージは、ネットワンシステムズが多くの導入実績とノウハウを持っているVMware/Cisco/EMCの製品を組み合わせており、自社の仮想デスクトップ運用経験も交え、レスポンスタイムを高めつつコストを最適化する設計・構成を実現しているという。運用面では、VMware vCenter Operations Manager for Horizon Viewを用いることで、仮想デスクトップ環境の稼働状況をモニタリングし、システムの安定稼働を実現するとともに、リソース配分を最適化したという。

(川原 龍人/びぎねっと)

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