オープンソース
インターネット経由でKNOPPIX/Xenppixを起動するブートローダ「InetBoot(GRUB+BuildRoot+HTTP-FUSE)」をリリース
KNOPPIX/Xenppix(GuestOS Plan9/NetBSD)をインターネット経由で起動するブートローダ「InetBoot(GRUB+BuildRoot+HTTP-FUSE)」がリリースされた。産総研の須崎氏が発表した。
InetBoot(GRUB + BuildRoot+ HTTP-FUSE)は、インターネット上に公開されているハイパーバイザー、カーネル、ミニルートをダウンロードし、kexecで起動(WarmBoot)するためのブートローダ。HTTP-FUSE版で公開されているインターネット仮想ブロックデバイス(HTTP-FUSE CLOOP)をルートファイルシステムとして起動する。
InetBootの実態は、GRUB+BuildRoot (BusyBox)。単純なブートローダではなく、小さなLinuxを一旦起動し、ネットワークの設定、カーネルの取得、ミニルートの再作成、kexecによる再起動(Warm Boot)、HTTP-FUSE CLOOPのループバックマウントを行なう。BuildRootにスクリプトをダウンロード・実行する機能があるため、BuildRoot内の操作が柔軟になる。Xenoppixの起動では、このスクリプト機能を利用している。
InetBootを利用するには、BuildRoot用のLinuxとminirt.gzをダウンロードする。サンプルのCD-ROM ISOイメージが公開されており、これを利用すれば、GRUBメニューから起動したいOS(HTTP-FUSE CLOOP のURL)を指定するだけで利用できる。
InetBootおよびサンプルブータブルCDは、Webサイトから入手することができる。
(川原 龍人/びぎねっと)