オープンソース
「PostgreSQL 8.3.0」リリース
PostgreSQLの最新版、PostgreSQL 8.3.0が2月4日にリリースされた。ニュースリリースによると、このリリースは過去最大規模ともいえるアップデートであり、非常に多くの改良が施されているという。
PostgreSQL 8.3.0では、高速化、データベースサイズのコンパクト化、安定性の向上、追記型のデメリットであるゴミ領域増加の抑制など、多数の改良が行われた。具体的には
○負荷に関わらず一貫した応答時間を引き出す新機能:ヒープオンリータプル(HOT)、非同期コミット、分散チェックポイントなどの採用、速度の改良
○速度の大幅な向上:リカバリ時間の改良、Tuplestoreにおける周期的バッファ、LIKE/ILIKE比較の高速化、上位N個のソート処理など
○大規模データベースを扱う際の性能向上:同期スキャン、L2キャッシュスキャン保護、Varlenヘッダサイズの減少
○WindowsをOSに利用した場合の性能向上
○管理機能の向上
○開発者向けの機能の向上
○新しいデータ型のサポート:XMLサポート、UUID、複合型の配列、ENUM
○ストアドプロシージャ言語であるPL/pgSQLのユーザビリティの向上:テーブル関数のサポート、PL/pgSQLにおけるスクロール可能なカーソル
など。
PostgreSQL 8.3.0の(川原 龍人/びぎねっと)
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