メディアラボは12月15日、ARM9 200MHzプロセッサを搭載した組込みLinux用CPUボード ARM319を発売開始した。

特徴は、電源の投入からX Window Systemの起動まで約7秒で完了する高速起動、液晶パネルやCRTモニターに表示できるグラフィカルなユーザインターフェイス、寒冷地でも動作する動作温度、64MBの大容量フラッシュ、AC97オーディオへの対応などが挙げられる。

また、同製品にはucLibcベースのクロス開発環境が提供されている。ucLibcなので、コンパクトなバイナリを作成でき、フラッシュにアプリケーションを搭載することができる。クロス開発環境は、Linuxマシン上で動作するバージョンとcoLinuxに組み込んだWindowsで動作するバージョンの2つが開発可能。

Linuxカーネルには2.6.12をARM319に移植したものを採用している。アプリケーションはバイナリサイズを考慮してucLibcを採用しているが、カーネルはucLinuxではなくLinuxのすべての機能が利用できる通常のカーネル。

価格は、開発環境を搭載したARM319-DPが144,900円、2枚目以降の、ボードのみのARM319 が41,790円(税込)となっている。

（川原 龍人／びぎねっと）

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