ハードウェア

日立製作所、石英ガラスの内部にCD並み容量のデジタルデータを記録・再生する技術を開発

日立製作所は9月24日、京都大学工学部三浦清貴研究室と共同で、デジタルデータの半永久的保存を目指し、耐熱性・耐水性に優れた石英ガラス内部に、CD並みの容量のデータを記録・再生する技術を開発した。データの記録にはレーザーを使用し、再生には光学顕微鏡を用いる。

この技術は、レーザーの焦点位置を変えることによって石英ガラス内部に多層の記録層を作製することによって、高い記録密度が得られる。また、1000℃で2時間加熱する高温劣化加速試験でも、劣化すること無くデータを再生できることを確認した。これは、数億年以上にわたるデータの長期保存が可能であることを示すという。本技術は、歴史上重要な文化遺産や公文書、後世に残したいデータなどの新たな長期保存技術として期待される。

日立は今後、更なる記録密度の向上により、実用化を目指した実証実験を進めていくという。

(川原 龍人/びぎねっと)

[関連リンク]
プレスリリース