オープンソース
OpenBSD 5.1リリース
OpenBSD Projectは5月1日、UNIX系OSであるOpenBSDの最新版、「OpenBSD 5.1」をリリースした。
OpenBSDは、 Solaris(SVR4)、FreeBSD、Linux、BSD/OS、SunOS、HP-UX で動作する多くのプログラムのバイナリエミュレーション機能に対応している。そして、OpenBSDの最大の特徴は、何よりも安全性を重視したOSであり、「デフォルトで高セキュリティ」という方針のもと開発が続けられているという点だ。OpenBSD Projectによると、「8年以上の間、デフォルトインストールでのリモートセキュリティホールはたった一つ」だという。因に、Linuxなどでも広く採用されているOpenSSHは、同プロジェクトの成果物だ。
今回のテーマは「Bug Busters」となっており、安定性の向上が一つの眼目になっている。OpenSSH 6.0の採用、パケットフィルターpfでのNAT64サポートや、IPv6対応強化なども施されており、デスクトップ環境「GNOME 3.2.1」「KDE 3.5.10」「Xfce 4.8.3」、オフィススイート「LibreOffice 3.4.5」なども導入された。
「OpenBSD 5.1」は、FTP サイトから自由に入手できるほか、CD-ROMセットも用意される。
(川原 龍人/びぎねっと)