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IPAと米国NIST、初の暗号モジュール共同認証を完了
情報処理推進機構(IPA)と米NIST (National Institute of Standards and Technology、国立標準技術研究所) は4月12日、本年2月の合意に基づき、それぞれの機関で運営している暗号モジュール試験及び認証制度において初の共同レビューを行い、その結果に基づく暗号モジュール共同認証を完了したと発表した。
北米では、暗号モジュールに暗号アルゴリズムが正しく実装されていることを確認するとともに、暗号鍵、ID、パスワード等の重要情報の安全性が確保されていることを認証する「CMVP(Cryptographic Module Validation Program)」を、米国NISTとカナダCSEC が認証機関として1995年7月から運営している。日本においては、IPAが認証機関として同等の制度である「暗号モジュール試験及び認証制度」(JCMVP: Japan Cryptographic Module Validation Program)を、2007 年4月から運営している。CMVPとJCMVPは独立した制度だが、本年2月、IPAと米国NISTは、暗号モジュール試験及び認証制度の共同認証を行うことについて基本的な合意に達した(共同認証とは、同一の試験報告書について両制度の認証機関が共同レビューを行い、その結果に基づいて、両制度での認証をするもの)。
今回、日米で共同認証された暗号モジュールは次の通り。
○JCMVP暗号モジュール認証製品リスト
・HIBUN Cryptographic Module for User-Mode (認証番号 J0015)
・HIBUN Cryptographic Module for Kernel-Mode (認証番号 J0016)
・HIBUN Cryptographic Module for Pre-Boot (認証番号 J0017)
○CMVP暗号モジュール認証製品リスト
・HIBUN Cryptographic Module for User-Mode (Cert. #1696)
・HIBUN Cryptographic Module for Kernel-Mode (Cert. #1697)
・HIBUN Cryptographic Module for Pre-Boot (Cert. #1698)
(川原 龍人/びぎねっと)
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