仮想化技術

富士通、クラウドコンピューティング環境やネットワークのトラブル予兆を検知するソフトウェア「ProactnesII SM V01」を販売開始

富士通は12月20日、ネットワークを監視するサービス管理ソフトウェア「ProactnesII SM V01」を販売開始すると発表した。

「ProactnesII SM」は、クラウドサービスを提供する大規模なデータセンター内のネットワークや、クラウドサービスとその利用者をつなぐインターネットなどのネットワークに対し、通信レスポンスやデータ量(パケット)を監視・分析する。これにより、クラウドコンピューティングにおける障害発生箇所の特定、トラブル予兆の検知を実現する。

同製品は、クラウドコンピューティングのための障害検出技術が活用されおり、大きく分けて「1.障害発生箇所のリアルタイムな切り分け」「2.システムトラブル予兆の検知」「3.クラウドサービス利用者に対する仮想システムの見える化」の3つの技術からなっている。一般にクラウドコンピューティングでは、利用者の仮想サーバがどの物理サーバ上で実行されているかを把握するのが困難だが、ネットワーク機器の設定情報などから、利用者の仮想システムの構成を「見える化」する。これにより、運用者の構成管理の煩雑さを解消する。

価格は、「ProactnesII SM サービス可視化 基本ライセンス1 V01」が30万円から、「ProactnesⅡ SM サーバ構成情報収集 基本ライセンス1 V01」が15万円から、「ProactnesⅡ SM 故障検知 基本ライセンス1 V01」が15万円から(いずれも税別)となっている。出荷時期は2011年1月下旬の予定。

(川原 龍人/びぎねっと)

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「ProactnesII SM」