仮想化技術
NTTデータグループ、計算途上のデータも暗号化できる仮想サーバの実現方式を確立
NTTデータグループは6月27日、計算途上のデータも暗号化できる仮想サーバの実現方式を確立したと発表した。
経済安全保障の観点から、データ主権を担保できるソブリンクラウドの実現が迫られる中、機密情報の取り扱いにおいて、メモリ上などの計算途上のデータが十分に暗号化されていないことなどが課題となっていたが、本方式はこの課題を解決する。
今回確立した実現方式は、メモリ上の計算途上のデータを暗号化するセキュリティ技術であるコンフィデンシャル・コンピューティングを活用し、仮想サーバのメモリ上に展開された計算途上のデータを暗号化する。また、計算途上のデータの暗号化に加え、ストレージ上のデータのより完全な暗号化、仮想サーバの構成検証・改ざん検知機能を備えた仮想サーバを提供し、基盤運用者によるデータアクセスを防ぐ。
今後、NTTデータグループおよび国内外グループ会社が提供するクラウドサービスにおいて、本実現方式による仮想サーバ機能の、民間企業・官公庁や自治体などに向けた、2025年度中の提供開始を目指すとしている。
(川原 龍人/びぎねっと)
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