オープンソース

情報処理推進機構、「翻訳コミュニティー基盤ソフトウェア」を提供開始

情報処理推進機構は10月28日、オープンソースソフトウェアのヘルプメッセージなどを翻訳する際の、コミュニティーによる協調作業を支援する「翻訳コミュニティー基盤ソフトウェア」を開発し、OSSオープン・ラボから提供開始した。

「翻訳コミュニティー基盤ソフトウェア」は、少数のボランティアでも、翻訳コミュニティーを組織し、協調して効率的にテキストやマニュアルなどの翻訳作業ができるツール。本ソフトウェアは、翻訳コミュニティーの参加者に「コミッター」、「翻訳コーディネーター」、「レビュアー」、「翻訳者」の4つの役割を割り当て、この役割に従った翻訳作業、および翻訳ワークフロー管理の両面から翻訳コミュニティの運営を支援する。

本ツールでは、翻訳メモリや用語対訳集などを備えており、翻訳者やレビュアーが効率よく翻訳作業を行うことができる。また、翻訳ワークフロー管理機能を備えており、コミッターや翻訳コーディネーターによる翻訳作業の管理を支援する。さらに、翻訳コミュニティー管理機能により、翻訳ワークフローの進捗管理のためのTrac、翻訳済み情報公開のためのWiki、メーリングリスト、ユーザ管理など、コミュニティ運営を支援する環境を提供する。

同ソフトウェアは、OSSオープン・ラボから試用できる。試用には、OSSオープン・ラボの利用申請が必要。

(川原 龍人/びぎねっと)

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