オープンソース
KDEベースの統合開発環境「KDevelop 5.6」リリース
KDE Development Enviromentは9月7日(現地時間)、KDEベースの統合開発環境「KDevelop 5.6」をリリースした。
KDevelopは、LinuxなどUNIX系OSにおける統合開発環境 (IDE)。GPLライセンスの下で提供されており、無償で入手・利用できる。Linuxのほか、Solaris、FreeBSD、Windowsなどをサポートしている。また、プレビュー版がWindowsおよびMac OS Xで利用できるようになっている。
KDevelopは、Ada、Bash、C、C++、FORTRAN、Java、Pascal、Perl、PHP、Python、Ruby、SQL など、多数の言語をサポートしている。KDevelopでは、kateなどの組み込みのテキストエディタコンポーネントを採用しており、コンパイラには外部のGNUコンパイラなどを使う。
「KDevelop 5.6」では、C++、PHP、Pythonの3言語のサポートが強化された。また、「インラインノート」で行の右側に問題の概略が表示されるようになったほか、「CMakeManager::fileInformation」がチューニングされる、「CMake」においてQt 5.9でのテストリンカのエラーが修正されるなど、多数の機能・安定性向上強化が加わった。
C++、PHP、Pythonの3言語のサポートも強化し、PythonはC++解析エンジンがclangに変更となったほか、診断機能の更新など、いくつかの機能改善とバグフィクスが施されている。
「KDevelop 5.6」は、Webサイトから入手できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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