セキュリティ情報
警視庁、ネットバンキングウィルス無力化作戦を実施
警視庁サイバー犯罪対策課は4月10日、「ネットバンキングウィルス無力化作戦」の実施を発表した。
今回、警視庁サイバー犯罪対策課では、主に日本を標的としているとみられる新種のウィルスの感染端末に関する情報を入手し、世界で約8万2,000台、うち国内で約4万4,000台の端末を特定した。このウィルスを解析することで、ウィルスを無力化するワクチンを開発し、今回の作戦に踏み切った。
このウィルスは、ユーザがネットバンキングのサイトにアクセスしようとすると、偽の画面が表示され、そこに個人情報を入力すると、不正送金が実施されてしまうというもの。
日本独自でこのような大規模なボットネット（ウィルスのネットワーク）を撲滅する取り組みは初めて。同課ではこれを「ネットバンキングウィルス無力化作戦」と名付け、セキュリティ事業者の協力を得て、ウィルス感染端末の不正送金被害を防ぐための対応策を講じるという。
（川原 龍人/びぎねっと）
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