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ファイルを容易に復旧できるファイルシステムNILFSの最新版「NILFS Version 2」がリリース

NTTは2月18日、LinuxファイルシステムNILFSの新版「NILFS Version 2」をリリースした。

「NILFS」は、Linux kernel 2.6向けに開発しているログ構造化ファイルシステム。NILFSの名前は、New Implementation of a Log-structured File System の頭文字に由来している。NILFSには、スナップショットを自動かつ連続的に取得する機能を実装しており、誤って消去したり上書きしたファイルを簡単に復旧できるなど、Linuxを利用したシステムの信頼性と利用者の利便性の向上を実現した。また、ログ構造化ファイルシステムでは、すべてのファイルシステムデータがログのような形式で記録され、上書きではなく追記されるため、ディスクのシーク関連のオーバヘッドを軽減できる。

NILFS Version 2では新たに、複数のスナップショットを保持したまま不要な世代を消去する「ガーベジコレクション機能」を搭載している。自動かつ連続的に取得されているチェックポイントを後からスナップショットとして保存することができ、予め設定した期間は消去されない。その間に必要な世代を示すチェックポイントをスナップショットとし、スナップショットとなっていないチェックポイントはガーベジコレクタによって消去され、空いたディスク領域が再利用されるという仕組み。

NILFSは、公式サイトからダウンロードすることができる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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NILFS公式サイト