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NEC、東工大のスーパーコンピュータ「TSUBAME-KFC」が省エネ性能で世界ランキング2期連続1位を獲得
東京工業大学(東工大)、日本電気、NVIDIAは7月1日、東工大のスーパーコンピュータ「TSUBAME-KFC」が省エネランキング「Green500 List」2014年6月版において世界1位を獲得、2013年11月版に引き続き2期連続で世界1位を達成したと発表した。
「TSUBAME-KFC」は、現在稼働している「TSUBAME2.0」の後継となる「TSUBAME3.0」およびそれ以降のためのテストベッドシステムとして、同センターが推進する文部科学省概算要求「スパコン・クラウド情報基盤におけるウルトラグリーン化技術」プロジェクトによって設計・開発されたもの。同プロジェクトではスーパーコンピュータの消費電力とそれに係る冷却電力の双方の削減を目標としており、TSUBAME-KFCでは計算ノードを循環する油性冷却溶媒液の中に計算機システムを浸して冷却する油浸冷却技術、および冷却塔による大気冷却の組み合わせによって、従来に比べて極めて少ない消費電力で冷却できるように設計されているという。
TSUBAME-KFCシステムは40台の計算ノードと、それらを接続するFDR InfiniBandネットワークで構成されている。構成は非常に高密度となっており、また40ノードを1つの油浸ラックに収容されるコンパクトな設計になっている。システム全体の理論ピーク演算性能は217テラフロップス(倍精度)になるという。
(川原 龍人/びぎねっと)
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