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情報処理推進機構、2013年年間のコンピュータウィルス・不正アクセスの届出状況を発表
情報処理推進機構セキュリティセンターは1月23日、2013年の1年間でのコンピュータウィルス・不正アクセスの届出状況をまとめ、発表した。
2013年(1年間)のコンピュータウィルス届出件数は195,550件で、2012年(1年間)の249,940個から約22%の減少となった。2013年に寄せられたウィルスの年間検出数の第1位はW32/Mydoomで、検出数は2012年から約12%増加し147,197件だった。検出数第2位のW32/NetskyもW32/Mydoomと同様に、ウイルスが自己増殖し、メールの添付ファイルとして拡散し感染を広げるため、こうしたウイルスに感染しているサーバやパソコンが未だ多数存在していると考えられる。
2013年に寄せられた不正プログラムの年間検出数の第1位はBancosで、検出数は30,867個だった。2012年は30,378個で、前年比較では微増だったが、2011年に比べると約2倍となっており、直近2年間は高い水準が続いている。インターネットバンキングを狙った不正送金の被害額が過去最悪となるといった報道もあり、利用者に感染させるために、メールを使って未だ多くの不正プログラムを大量にばら撒いていると考えられる。
不正アクセスの年間届出件数は168件で、2012年の届出件数121件から47件(約39%)増加した。168件の年間届出のうち被害があった件数は158件と、全体の約94%を占めた。また2013年は2012年と比較して「侵入」、「なりすまし」の届出数増加が目立った。
(川原 龍人/びぎねっと)
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