オープンソース

アルファシステムズ、教育現場向けにメモリ32MBの低スペックPCをKNOPPIXにより再利用可能に

アルファシステムズは6月6日、小中学校が保有する低スペックPC1000台が、「KNOPPIXカスタマイズサービス」により再利用可能になったと発表した。

現在、全国の公立小・中・高等学校でのPC導入が進められているが、予算の都合で古いPCを利用せざるを得ない事例も多いという。文部科学省の調べでは、小・中・高等学校が保有するPCのうち40万台が、OSのサポートが既に終了しており、セキュリティの確保が困難であるという。

アルファシステムズは、松戸市の教育委員会が、遊休資産となっていた低スペックのPCを活用できないか検討していたのを受け、「メモリ32MB、CPU146MHz」という低スペックPC約1000台に対してKNOPPIXの画面転送方式を搭載し、Web閲覧、スクラップブック、Flash動画の閲覧を可能にした。

従来は、比較的動作が軽いと言われるLinuxでも、デスクトップ用途では「メモリ64MB以下は実用が難しい」とされていたが、今回はKNOPPIXの画像転送方式を採用したことで、32MBという低スペックでの動作が可能となった。これにより、教育現場での調べ学習や計算ドリルなどの用途での活用が期待できるという。

(川原 龍人/びぎねっと)

[関連リンク]
プレスリリース
松戸市教育委員会の導入事例