セキュリティ
富士通、センサーデータのプライバシーを保護する技術を開発
富士通は10月22日、センサーデータの収集から分析結果の活用までプライバシーを保護する技術を開発したと発表した。
センサーデータは、情報家電や位置情報などで利用される場面が増加している。これらのデータには、従来は限定的なプライバシー保護しか行われていなかったという。このため、センサーデータからプライバシーが漏えいするなどの問題も増加している。本技術は、(1)センサーデータを暗号化したまま、部分的にデータを墨塗りしたり、別のIDや暗号鍵に変更したりする部分復号技術、(2)ユーザが利活用先に自分のIDを知らせずに、データの解析結果を取得できる匿名アクセス技術の2つからなる。
本技術により、ユーザはセンサーデータに含まれるプライバシー情報を適切にコントロールしながら、外部サービスを安全に活用することが可能になるという。なお、プレスリリースによると、この技術は業界初の開発になるという。
同社は、今後、位置情報など実際のデータを用いて技術実証を行い、将来的にクラウド間の連携やネットワークサービスなどに活用していく予定だという。
(川原 龍人/びぎねっと)
[関連リンク]
プレスリリース
