サーバー/ネットワーク
富士通研究所、筑波大学と共同でイーサネットを束ねた高性能クラスタ通信を実現、世界初
「PACS-CS」を開発した。そして富士通研究所のPCクラスタ技術の実用化経験を生かし、PACS-CS向けに通信ソフトウェアライブラリを共同開発した。
高い通信性能を達成するために、PACS-CSの通信ソフトウェアSCore上で、専用ネットワークでも採用されているゼロコピー通信技術を実現した。通常のクラスタシステムではこの機能を専用ハードウェアで実現するが、今回開発した通信ソフトウェアライブラリは、これをソフトウェア技術のみで実現している。また、Linuxのカーネル処理を徹底的に分析することで、処理量の少ない軽量な独自の通信プロトコルを開発した。本プロトコルはTCP/IPとは異なり、複数のイーサネットからのメッセージ処理が競合しない。これらの結果、従来に比べ1桁少ない処理時間での通信処理が可能となる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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