オープンソース
様々なプログラミング言語に対応したコンパイラ基盤「LLVM 2.9」リリース
LLVM Developer Groupは4月7日、「LLVM Compiler Infrastructure(LLVM) 2.9」をリリースした。
LLVM(Low Level Virtual Machine)は、コンパイル時、リンク時、実行時など、さまざまな時点でプログラムを最適化するよう設計された、さまざまなプログラミング言語を網羅しているコンパイラ基盤。仮想マシンをターゲットとした中間言語を生成し、その仮想マシンに向けたコードを特定のコンピュータに最適なコードに変換する。この作業は言語・アーキテクチャの双方から独立しているため、様々な言語およびアーキテクチャに対応できる仕組みになっている。
LLVM 2.9は、2.x系最後のリリースとなるという。次期バージョン3.0ではllvm-gccの削除などが検討されているので注意が必要となる。
LLVM 2.9では、Type Based Alias Analysis(TBAA)が新しく採用された。TBAAは、デフォルトで有効となっている。デバッグ情報の提供システムも改善されており、他にもいくつかの機能改善が施されている。
「LLVM 2.9」は、Webサイトから無償でダウンロード・利用できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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