オープンソース
「BIND 9」にDoSを受ける危険がある脆弱性、修正版がリリース
DNSサーバBINDに、リモートからサービス拒否(DoS)を受ける危険のある脆弱性が発見された。この脆弱性は、CVE-2021-25219にて指摘されている。
この脆弱性は、実装上の不具合により、Lameキャッシュに発見されたもの。内部データ構造が無限に大きくなる危険があるというもので、攻撃者が意図的に作り出すことができた場合、サービス拒否状態に陥る恐れがある。
この脆弱性の対象となるバージョンは、ISC BIND 9.12.0~9.16.21/9.3.0~9.11.35/9.16.8-S1~9.16.21-S1/9.17.0~9.17.18(開発ブランチ)。
ISCは、この脆弱性を修正した「BIND 9.16.22/9.11.36/9.11.36-S1/9.16.22-S1/9.17.19」をリリースしており、ユーザは早期のアップグレードを行うか、Lameキャッシュを無効にすることが強く推奨される。なお、Lameキャッシュを無効にしてもデメリットはほぼないという。
修正されたバージョンのISC BINDおよびISC DHCPは、Webサイトから無償で入手できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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