オープンソース

サイバートラスト、組み込みシステム向けソリューション「EMConnect」を発表

 サイバートラストは11月9日、組み込みシステム向けソリューション「EMConnect」の提供開始を発表した。

 「EMConnect」は、組み込み向けLinux OS「EMLinux」、Armの機能を使った組み込みセキュア OS「EMTee」、Linux OS と リアルタイムOS (RTOS) の共存を実現するソフトウェア「EMDuo」、およびWebブラウザベースの組込み用GUIフレームワーク「EMBrowser(イーエム・ブラウザ)」から構成されるソフトウェア製品群の総称。

 「EMLinux」は、サイバートラストが組み込みLinuxの受託開発で培ってきた技術と、社会インフラ向けに産業グレードのオープンソースソフトウェア基盤を提供する協業プロジェクト「CIP」の成果物をベースとし、最長15年間の長期保守が可能な組み込み向けLinuxディストリビューションとして提供する。

 「EMDuo」は、軽量かつシンプルな実装で組み込みシステムでシェアの高いRTOSと、OSSの資産が豊富なLinux OSを一つのSoC上に共存させ、RTOSでリアルタイム処理をしながら、Linux OSでネットワーク接続やグラフィック処理などを可能にする。

 サイバートラストでは、Linuxディストリビュータとしての実績と経験とOSSコミュニティとの連携により、カスタマイズした組み込みLinuxをはじめとしたEMConnectの各製品のサポートを、長期間に渡って提供する体制を擁している。EM Connectを導入することで、ライフサイクルの長い組み込み機器・IoT機器の開発・製造をセキュアに実現できるという。

(川原 龍人/びぎねっと)

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