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WindowsとLinuxを共存させようシリーズ

ページ1 WindowsとLinuxを共存させる方法
ページ2 FIPSによるパーティション変更法
ページ3 LILOによるデュアルブート設定法

FIPSによるパーティション変更法

WindowsとLinuxを切り替えて使う方法として「デュアルブート」を選択した場合、なんらかの方法でハードディスクをいくつかのパーティションに分割する必要があります。ハードディスクが1台しかなく、すでにWindowsがインストールされているとして、分割する方法としては以下の3つの方法が考えられます。

1.ハードディスクをフォーマットし直し、Windowsを再インストールする

Windowsを再インストール可能な場合には有効です。また、最も楽にデュアルブートを実現する手段でもあります。ただし、使用している真っ最中のWindowsの場合には、データの退避等の手間隙を考えると、難しい方法です。また、最近のリカバリーCDは有無を言わさず再インストールを実行してしまうため、ユーザーがパーティションの再構成を行えません。この場合には、後述する「Windows起動ディスク」で起動し、FDISK.EXEを使用してパーティションの再構成(DOS用領域を小さめに1つだけ作り、後は何も作成しない)をした後にリカバリー処理を行なうと、その領域に自動的にインストールしてくれることが多いようです。

2.市販のパーティションツールで領域変更を行う

「System Commander」や「Partition Magic」といった市販ツールを使うと、Windowsが使用しているパーティションを縮小してLinux用のパーティションを作ることが、比較的容易に出来ます。ただし、ツールの購入コストがかかるということで、お金があって安全性を買いたい人向きです。

3.FIPSを使う

FIPSは、Linuxに標準的に付いてくるパーティション再構成ツールです。ツールとしてはよく出来ていますが、使うために「Windows起動ディスク」を作成したり、その中から余計なファイルを削除してFIPSの関連ファイルを入れるだけの空き領域を作らなければいけなかったりと、意外と手間がかかるのが難点です。但し、手間さえ惜しまなければ当然無料で出来るので、DIYで自分でなんとかやってみたい人向きです。

FIPSの対応しているパーティションタイプはFATとFAT32のみ(FAT32はFIPS 2.0からの対応)であり、NTFSパーティションには対応していません。

また起動フロッピーディスクを作成する必要がありますが、Windows NT/2000/XPユーザーは作成することができませんので注意してください。起動ディスクを作成できない場合にはGNU Partedを使用する方法もあります。

GNU Parted

ここでは、ちょっと大変ではありますが、追加コストが0で、さらに現状のWindows環境を維持することの出来る「FIPSを使う」を選択してみたいと思います。

FIPSによる作業手順確認

FIPSを使ってパーティションを再構成するには以下の手順が必要です。

 再構成後のパーティションサイズを考える
 ハードディスクにデフラグをかける
 起動用ディスクを作る
 FIPSでパーティションを再構成する

それでは順番に作業していきましょう。

※ご注意 ここから先に書いてある作業は全て無保証です。作業を行ったことによりデータの消失、ハードウェアの不具合など起きたとしても、FIPSの作者およびびぎねっとには一切責任はありませんので、全て自己責任により作業を行ってください。大切なデータはバックアップを取っておいてください。バックアップを取るには別のマシンでSambaを使ってファイルサーバーを作っておくと便利です。

再構成後のパーティションサイズを考える

まず最初に、ハードディスクのパーティションをどのように分割・再構成するかを考えましょう。最近のハードディスクは大容量化したとはいえ、無尽蔵にその容量があるわけではありません。考え方として以下の数式の値を考えてください。

ハードディスクの全容量= Windowsで既に使っている領域
              +Windowsでこれから使う領域
              +Linuxで使う領域

例えば、今回この文章を作成するに当たって使用した私のノートPCは10GBのハードディスクを内蔵しており、諸々のデータを合わせてすでにWindowsが5GBほど利用していました。今後のことを考えるとWindows用に欲しいのはあと2GBと仮定すると以下のようになります。

10GB=5GB+2GB+XGB

結局、Linux用に割り当てられる領域は「3GB」と決まりました。サーバーとして使うのではない限り十分な容量です。

ハードディスクにデフラグをかける

FIPSでパーティションを再構成するには、まずハードディスクにデフラグをかけて綺麗にしましょう。なぜなら、FIPSはパーティションの後ろの方から必要な分だけ領域を「削る」からです。削った領域が新しいパーティションになります。ですから、そのための領域をデフラグで綺麗にしておく必要があります。デフラグツールのオプションで「ドライブのエラーを調べる」のを忘れないでください。

起動用ディスクを作る

デフラグが終了したら、「Windows起動ディスク」を作りましょう。FIPSを使うには再構成するディスク以外のディスクから起動・実行する必要があるからです。

以下の作業はWindows 2000以降のWindowsでは行えません。Windows 98等の古いWindowsを利用して作成してください。

フロッピーディスクを1枚用意し、Windowsの「コントロールパネル」-「アプリケーションの追加と削除」を起動します。上部タブから「起動ディスク」を選んであとは画面の指示に従って作成します。

作成されたディスクには容量一杯にファイルが入っていますが、FIPSを使うだけならば不要なファイルがあるので削除して容量を稼ぎます。具体的に不要なファイルは以下の通りです。

ASPI*.SYS(5つファイルがあるが全て不要)
BTCDROM.SYS
OAKCDROM.SYS 

これでFIPS関連ファイルをコピーするだけの空き容量が出来ました。LinuxのCD-ROMからファイルをコピーします。コピーするのは、CD-ROMのdosutils?fips20フォルダに入っている以下の3つのファイルです。

ERRORS.TXT
FIPS.EXE
RESTORRB.EXE 

コピーが終わったら、PCを再起動しましょう。もしフロッピーから起動しない場合には、BIOS設定で、ハードディスクよりもフロッピーディスクを先に起動メディアとして認識するように設定して再起動してください。

起動すると、まず最初に「Microsoft Windows Millennium Startup Menu」(今回はWindows Meを使ったので)と表示されますので、Shift+F5を押してコマンドプロンプトモードで起動します。

無事に起動すると、画面には次のようなコマンドプロンプトが表示されるはずですので、「fips」と入力してFIPSを起動します。

A:\>

A:\> fips(リターン)

FIPSでパーティションを再構成する

FIPSを起動すると、まず最初にFIPSは無保証である旨が表示されるので、適当なキーを押して進みます。

次にハードディスクのパーティション情報がチェックされます。もしかすると「Info: Partion table inconsistency」という警告が表示されるかもしれませんが、エラーではありませんので気にしないでも大丈夫です。適当なキーを押して進みます。

すると、現在ハードディスクに存在するパーティションが表示されます。今回の場合では、Windowsがハードディスク全てを使っており、現時点でのパーティションは1つですので、「1」を押します。すると、FIPSがそのパーティションに問題がないかチェックしてくれます。

次にそのパーティションのブートセクター(OS起動のための最初のセクター)をバックアップするかどうか聞いてきます。万一の時のためにバックアップを取っておきましょう。ここまで指示通り作業をしてきているならば、次の質問にもyを入力できます。フロッピーディスクにrootboot.###(###は通し番号)というファイルを作成してくれます。

いよいよパーティションの再構成です。画面には現在取り得る限り最大の新しいパーティションのサイズ(すなわちWindowsパーティション側は空き容量が最低の)が表示されているはずです。カーソルキーの左右で、Windowsパーティションと新しいパーティションのサイズを調整できます。予定しておいた比率に近い値に設定したらEnterキーを押します。すると、新しいパーティション情報が表示されますので、サイズなどに問題がなければcキーを押して先に進みましょう。新しいパーティション情報を書き込んでいいかどうか訪ねてきますので、yキーを押します。

これでパーティションの再構成は終了です。PCを再起動してWindowsを起動したら、Cドライブにスキャンディスクをかけてディスクに問題が出ていないか確認してください。これで、Linuxのインストールの際には、新しく作成したパーティションが認識されるはずです。

注)もしかすると、場合によってはFIPS終了後にコマンドラインへと戻れないかもしれませんが、特に問題はありません。FIPS自体は終了していますので、気にせずPCを再起動しましょう。

変更履歴

2001/04/05 初版作成
2003/02/26 第2版作成

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